西ゴート王国の従属王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:32 UTC 版)
「ガリシア王国」の記事における「西ゴート王国の従属王国」の解説
スエビ王国 (regnum Suevorum) が、西ゴート王エギカ (en:Egica) によって、彼の子で共同統治者のウィティザ (en:Wittiza) の従属王国として再度建国された。『アルフォンソ3世年代記』は正確さは疑わしいが欠くことはできない書物で、この出来事を記録した唯一にして第一の文献である。常にナンセンスだとして葬り去られてきたものの、後期西ゴート時代を研究する学者から支持を受けている。 701年、ギリシャからスペインへ西進したペストの発生は、西ゴートの首都トレドを打ちのめし、エルギカやウィティザを含む王族らが首都を逃れなければならないほど過酷なものだった。これは、ウィティザを、スエビ族の王国を治めようとトゥイ(彼が首都を置いていたと記録されている)へ送るための口実を与えたものだと推測されてきた。ウィティザがユダヤ人の圧制を救ったと記録された時期は、可能性として13世紀の年代史作家トゥイのルカスが挙げていた-ウィティザの父エルギカ時代以降のトレドで、ウィティザの治世時代に起きたとする事実としては知られていない—実際は、ルカスの地元であるトゥイでのウィティザの治世については、口頭による伝承がウィティザのガリシア統治の出来事を今に伝え続けてきたのだと推測されている。
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