製造パートナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 03:47 UTC 版)
サイリックスはファブレスの会社であった。サイリックスはチップをデザインし、それを販売していたが、チップ製造については外部の半導体製造ファウンダリーへ製造委託契約を行っていた。初期には、サイリックスは製造委託先としてテキサス・インスツルメンツ (TI) やSGSトムソン(現在のSTマイクロエレクトロニクス)を使用していた。1994年には、TIとはいくつかの見解の違いで、SGSトムソンとは、製造を続けることが困難であることから、製造委託契約を打ち切り、インテルのライバルであるIBMマイクロエレクトロニクスに製造委託先を変更した。 IBMマイクロエレクトロニクスとサイリックスとの間で交わされたプロセッサ製造に関する合意の中で、サイリックスは自社が設計したCPUをIBMが自社ブランドで製造、販売する権利を許諾した。推測では、IBMが6x86を自社製品に広く使用する事を意図していたと言われる。これによりサイリックスの株価を含めた市場の評価は上昇した。 IBMはIBM THE PC以来インテル製CPUを大量に使用していたものの、その量を減らしつつあり、AMD製CPUを主要製品に採用するとともに、一部の廉価版モデルにサイリックス設計のチップを使用しつつあった。そのほとんどが、アメリカ合衆国の外で売られるものであった。更にIBMは6x86チップを外販することにより、しばしば、サイリックス製品の価格を引き下げた。
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