製法・形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 02:42 UTC 版)
宝鈔は藁と桑の樹皮を素材として作られた。用紙は青味がある灰色をしており、当時の製紙技術のためか厚さが均一ではない。印刷は銅板1色であり、最上部に「大明通行寳鈔」の文字、中央に額面金額の数字と銅銭の束(緡)があり、枠には皇帝権力を示す龍の模様があった。下部には発行機関である戸部(中書省)、兌換文言、偽造処罰文言がある。 発行年月日は空欄で印刷したあとに墨で記入し、年号は皇帝が代っても洪武を使用し続けた。官印は朱色で中央に2カ所、裏面に1カ所を押印した。寸法は縦338ミリ・横220ミリあり、歴史上最大の紙幣といわれる。
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