行事の公開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 11:23 UTC 版)
トシドンは神聖な儀式として一般公開が拒まれていたが、無形文化遺産登録を機に、島ではトシドンを観光客に公開する希望も上がっている。自治体などからはトシドン保存会に対し「イベントでトシドンを実施してほしい」との依頼もあるが、保存会ではトシドンを見世物ではなく神聖な家庭行事と見なしており、また無理に形を変えては本来の意味がなくなるとして、観光化に否定的な意見が多い。観光客に対して大々的に公開を行なう秋田のナマハゲと異なり、一部集落を除いて取材も受け付けていない。 観光PRのため川内駅にトシドンの面を飾る話が出たときにも、保存会の反対に遭っている。薩摩川内市がトシドンをデザインしたマンホールの蓋を島に設置したこともあったが、その際も「神様を踏みつける行為」「悪乗り」との猛反発により撤去されている。 しかしながら、前述のように少子化などの問題による先行きの不安さは深刻であり、人数を制限して見学者を受け入れる集落もあり、一例としてユネスコの評価以前の2008年には甑島の本町トシドン保存会で、関心のある訪問者の受け入れが限定的ながら開始されている。2007年には保存会によりDVDでトシドンの記録が製作されている。
※この「行事の公開」の解説は、「トシドン」の解説の一部です。
「行事の公開」を含む「トシドン」の記事については、「トシドン」の概要を参照ください。
- 行事の公開のページへのリンク