らんしょう‐せき〔ランシヤウ‐〕【藍晶石】
藍晶石(Kyanite)

Minas Gerais,Brazil
Al2SiO5 画像の幅約4.5cm
透明な石英中に入った青色結晶が魅力的な標本です。
紅柱石、珪線石と同じ成分の「同質異像」鉱物で、硬度の異方性から
「二硬石」とも呼ばれます。
藍晶石(Kyanite)

Barra de Salinas,Minas Gerais,Brazil
Al2SiO5 画像の幅約3cm
石英に入った藍晶石の結晶です。
結晶全体が藍色に色付いた美しい標本です。
藍晶石(Kyanite)

Pizzo Forno,Canton Ticino,Switzerland
Al2SiO5 画像の幅約1.7cm
白雲母片岩中の藍青色の結晶が藍晶石です。
右下に写っている濃褐色の鉱物は十字石で、この産地では
白雲母片岩中に藍晶石と共に見付かります。
藍晶石(Kyanite)

愛媛県新居浜市東平
Al2SiO5 画像の幅約2.5cm
美しい藍色をした国産の藍晶石です。
この産地ではソーダ雲母や灰簾石を含む結晶片岩中に産出します。
藍晶石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 13:24 UTC 版)
藍晶石 | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | Al2SiO5 |
結晶系 | 三斜晶系 |
へき開 | 三方向に完全 |
モース硬度 | 4 - 7.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 青色、緑色、灰色 |
条痕 | 白色 |
比重 | 3.6 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
藍晶石(らんしょうせき、kyanite、カヤナイト、カイヤナイト)は、鉱物の一種。組成はアルミニウムのケイ酸塩 (Al2SiO5)。比重 3.6。モース硬度 4~7.5。三斜晶系。硬度の異方性が大きい鉱物で、二硬石とも呼ばれる(金槌で叩くと、木材のように割れる)。
同一化学組成では、他に多形として紅柱石と珪線石がある(同質異像の関係)。藍晶石は、高圧下で安定な結晶形である。
関連項目
参考文献
- 松原聰 『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』 学習研究社、2003、ISBN 4-05-402013-5。
- 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006、ISBN 4-621-07763-5。
外部リンク
- Kyanite(mindat.org)
- Kyanite Mineral Data(webmineral.com)
固有名詞の分類
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