指標鉱物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/19 10:20 UTC 版)
ローソン石は高圧条件の指標鉱物として使える変成鉱物である。変成鉱物はある温度、圧力以上でなければ生成されないため、変成岩中に存在する鉱物から最低温度と最低圧力が決定できる。 ローソン石は低温高圧条件で生成することが知られており、冷たい海洋地殻が海溝からマントルに沈み込む場所で最も一般的に見られる (Comodi et al., 1996)。スラブ(海洋プレートが沈み込んだ部分)の初期の温度が低く、流体が同時に沈み込むため周囲のマントルより温度が低くなり、低温高圧の条件が達成される。藍閃石、藍晶石、灰簾石は青色片岩相の主要鉱物でありローソン石と共存することが多い (Pawley et al., 1996)。この鉱物組み合わせは青色片岩相の指標となる。
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