指比と発達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 04:30 UTC 版)
2D:4D比が人間の発達と成長を示唆する証拠もある。 ロナルズ(2002)は、平均胎盤重量がより大きく、出生時の頂踵長(身長)がより短い男性は、成人期においてより高い2D:4D比を有することを示した。 さらに、顔面形状と2D:4D比との相関に関する研究は、幼少期のテストステロン曝露量がその後の発達にある程度の制約をする可能性があることを示唆している。出生前の(2D:4D比に基づく)性ステロイド比および実際の染色体性の性的二形は、ヒトの顔ごとに異なる作用を示すが、男性および女性の顔の形状によく似たパターンで影響を及ぼすことが判明した。 フィンクらは、低い2D:4D比(すなわち高テストステロン量)の男性と高い2D:4D比(すなわち高エストロゲン量)を有する女性において、顔面対称性がより高いことを見出した。 しかしながら、子宮内でのきわめて高レベルなテストステロンやエストロゲンへの曝露は、悪影響も及ぼしうる。
※この「指比と発達」の解説は、「指比」の解説の一部です。
「指比と発達」を含む「指比」の記事については、「指比」の概要を参照ください。
- 指比と発達のページへのリンク