蔦木宿とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 蔦木宿の意味・解説 

蔦木宿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 21:24 UTC 版)

蔦木宿(つたきじゅく)は、甲州街道江戸から数えて四十二番目の宿場。現在の長野県諏訪郡富士見町落合に位置する。江戸から45里30町、隣の茅野市金沢から3里4町に位置する。

概要

甲州街道が国界橋釜無川を越えて、信州に入って最初の宿場である。慶長20年(1615年)頃から計画的に造営され、宿場の長さは4町30間で、東西の桝形の間に一直線に伸びており、現在は西側の桝形が当時の形をとどめている。

『甲州道中宿村大概帳』によれば総家数は105軒、本陣は1軒、脇本陣なし、問屋場は2軒、旅籠は15軒であった。本陣は「大阪屋」を屋号とする有賀家で、問屋役は15日交代で人馬を継ぎたてた。

明治13年(1880年)の明治天皇巡幸の際は、小休憩所となった。明治40年(1917年)、渡辺千秋子爵が本陣の建物を買い取り、価格改富士見高原の南原山の別荘「分水荘」に移築したが、昭和50年代に老朽化のため取り壊された。本陣の表門は元治元年(1864年)の火災後に新築され、平成2年(1990年)に同町の歴史民俗資料館[1]に保存され、同4年(1992年)に本陣跡地に復元された。

関連項目

脚注

  1. ^ 富士見町ホームページ
  2. ^ 長野県高等学校歴史研究会著『長野県の歴史散歩』山川出版社1994年発行ISBN 978-4634292000 参照

参考文献

  • 木村幸治著『街道物語16 甲州街道』三昧社 1982年. NCID BN06908781 
  • 大高利一郎著『街道を歩く 甲州街道』揺籃社 2009年ISBN 978-4897082745

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「蔦木宿」の関連用語

蔦木宿のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



蔦木宿のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの蔦木宿 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS