葛代斎下(くずしろ サイケ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/22 15:42 UTC 版)
「サイケまたしても」の記事における「葛代斎下(くずしろ サイケ)」の解説
主人公。中学3年生。自分の殻に籠って無気力に生きてきた結果、斜に構えた生き方をこじらせてしまった少年。ある日、幼馴染である枸橘蜜柑の事故死をきっかけに、自分が時間逆行の能力を持つことを知る。その能力を使って蜜柑の救出に成功したことを契機に、能力を使った人助けを始め、さらに氷頭と出遭ったことで、子供のころに夢見た「弱きを助け、悪を挫くヒーロー」になることを決意する。身体的には非力な一方で、平然と何百回も溺死と時間逆行を繰り返す、『能力消去』で与えられた激痛にも耐え抜くなど、時に周囲を戦慄させるほどの精神力を見せるようになるが、その根源にあるのは「誰かを救うことで、何も出来なかったかつての自分を救うこと」だと氷頭に看破されており、能力を失い元の無力な自分に戻ることを何よりも恐れている。そんな動機もあり、他人を助けるために自分が引き受ける苦痛については、その帳尻まで含めて全く頓着しない一方、他人(悪人を除く)を傷つけることについては過剰とも言えるぐらいの躊躇いを見せる。黒田ユメヲ率いる『ネガティブレイン』に狙われたことを皮切りに、何度も「正しさ」や「ヒーロー」とは何かを問われることになり、また生命の危機にも晒されて、その度に揺らいだり折れかけたりしながら、何度も立ち上がって「ヒーロー」活動を継続している。大きな戦いに決着がつき、その後の世界を救うための活動も終わった3年後、ユメヲに頼んで能力を消去した。
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