著作権侵害に関する問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 03:21 UTC 版)
「クリック報酬型広告」の記事における「著作権侵害に関する問題点」の解説
日本音楽著作権協会(JASRAC)の主張によると違法なダウンロードサイトの運営者は、違法な配信でアクセス数を稼ぎ、アフィリエイト広告で収入を得ているケースが多いとしている。そのため、2012年12月3日には、日本音楽著作権協会(JASRAC)と日本アフィリエイト協議会は、アフィリエイト広告サービス提供事業者(ASP事業者)と連携して、アフィリエイト広告収入を目的とする違法音楽配信サイトに対して広告の掲載停止と広告料の支払停止を行う方針を発表した。しかし、日本アフィリエイト協議会は、参加条件として公序良俗に反するサイトの運営を禁止しており、著作権を侵害しているサイトも公序良俗に反するサイトとしていることから、2013年末現在のところまで上記を理由にした支払い凍結の事例は日本国内では一件もない。 しかし、海外で展開されているサイトでは、違法な配信でアクセス数を稼ぎ、アフィリエイト広告で収入を得ているケースが、アダルト動画やアニメなどを公開しているサイトを中心にいくつか散見され、著作権侵害による削除請求といたちごっこになっている状況がある。著作権侵害による削除請求が増えてきたのに伴って、削除請求を避けるために、直接違法配信しているサイトではなく、torrentファイルやファイル共有サイトへのパスなどを公開しているサイトにアフィリエイト広告をつけることが増えてきている。 例えば、海外で行われているサービスということになっているFC2動画などでは、動画投稿者と動画紹介者に報酬を払っており、これを利用して、著作権を侵害して無断で送信可能状態とし、その動画をアフィリエイト広告付のサイトで紹介することで三重に収入を得るといったことが行われている。実際、それに関連して、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いで送検される例も出ている。
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