荻窪線区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 12:36 UTC 版)
「荻窪線」として建設された区間(新宿 - 荻窪間・中野坂上 - 方南町間)は全区間が開削工法によって建設している。新宿 - 荻窪間は、ほぼ全区間が青梅街道の地下に建設されたが、開業当時は地上の青梅街道を、全く同じルートを取る都電杉並線(14系統)が走っていた。しばらくは両線は併存する形となっていたが、荻窪線全線開業の翌年である1963年(昭和38年)12月に都電杉並線は廃止され、その後地下鉄側に西新宿駅・東高円寺駅が新設されている。 「荻窪線」として開業した区間も、基本的に各駅ホームは6両編成長に対応した120 mの長さで建設した。ただし、新中野駅は地形の関係で140 mの長さ、方南町駅は110 mの長さである(方南町駅は2019年に延伸工事を行った)。分岐線駅のホームは輸送需要が少ないことから、6両編成長は必要ないとも考えられたが、中野車両基地から入出庫する本線列車が回送として走るのではなく、営業列車として運転できるよう6両編成長を確保したものである。方南町駅ホームは開業当初から6両編成に対応していたが、6両編成の長さ108 mに対して2 mしか余裕距離がなく、実際は6両編成の乗り入れはしなかった。 新宿 - 中野坂上間(当時西新宿駅は未開業)では、荻窪線建設と並行して(厳密には開削トンネルの埋戻し時期)地下鉄トンネルの上に洞道を構築した。新宿駅西口地下には、当時の淀橋浄水場からの送水幹線や各種地下埋設物を収容する「淀橋共同溝」を構築、淀橋浄水場前から淀橋までの延長982 mには東京電力の「東電淀橋洞道」を、淀橋から警視庁中野警察署前までの延長843 mには東京電力、日本電信電話公社(当時)、東京ガスの「三社共同溝」を構築した。
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