荷重と指標とは? わかりやすく解説

荷重と指標

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/30 22:29 UTC 版)

基底 (位相空間論)」の記事における「荷重と指標」の解説

(Engelking 1977, pp. 12, 127--128) で確立され概念について述べる。位相空間 X は固定して考える。X の荷重 (weight) w(X) を開基最小濃度とし、ネットワーク荷重 (network weight) nw(X) をネットワーク最小濃度、X の点 x における点指標 (character of a point) χ(x, X) は x の近傍基最小濃度、および X の指標 (character) χ(X) を sup{χ(x, X) : x ∈ X} で定める。 ここで、ネットワークとは、集合族 N {\displaystyle {\mathcal {N}}} であって各点 x と x の開近傍 U に対して適当な B ∈ N {\displaystyle B\in {\mathcal {N}}} を選べば x ∈ B ⊆ U とすることができるものを言う指標荷重計算することが有用な点は、どのような種類の基や局所基が存在しうるかを知ることができるということである。以下のような事実成り立つ: 明らかに nw(X) ≤ w(X) が成り立つ。 X が離散的ならば w(X) = nw(X) = |X| が成り立つ。 X がハウスドルフならば、nw(X) が有限となる必要十分条件は X が有限離散空間となることである。 B が X の開基ならば、位数が |B′| = w(X) となるような開基 B′ ⊆ B が存在する。 N が x ∈ X の近傍基ならば、位数が |N′| = χ(x, X) を満たす近傍基 N′ ⊆ N が存在する。 f: X → Y を連続写像とすると、nw(Y) ≤ w(X) が成り立つ。これは単に、X の各開基 B に対して Y-ネットワーク f−1B := {f−1(U) : U ∈ B} を考えればよい。 (X, τ) がハウスドルフならば、より弱いハウスドルフ位相 (X, τ′) で w(X, τ′) ≤ nw(X, τ) となるものが取れる。より強く、X がさらにコンパクトならば τ′ = τ と取れて最初事実合わせて nw(X) = w(X) を得る。 f: X → Y がコンパクト距離化可能空間からハウスドルフ空間への連続全射ならば Y はコンパクト距離化可能である。 最後に挙げた事実は、像 f(X) はコンパクトハウスドルフ、従って nw(f(X) = w(f(X)) ≤ w(X) ≤ ℵ0 となること(コンパクト距離化可能空間第二可算である必要がある)と、コンパクトハウスドルフ空間距離化可能であるのはちょうどそれが第二可算であるときであるという事実とから従う。 (このことを応用して例えば、ハウスドルフ空間における任意の道 (path) はコンパクト距離化可能であることなどがわかる)。

※この「荷重と指標」の解説は、「基底 (位相空間論)」の解説の一部です。
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