荷車の騎士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 01:02 UTC 版)
ある時、ブラデメイガス王の子マリアガンスはグィネヴィア王妃に横恋慕し、彼女と護衛のケイ卿をさらう。それを知ったランスロットは救出に向かうが、マリアガンスの部下の待ち伏せを受けて馬を射殺されてしまう。乗馬を失ったランスロットは重い鎧に難儀するが、森で荷車を見つけた。当時は罪人か不浄な者しか荷車に乗ることはなかったが、王妃を救うために動き回るための乗り物は必要であり、ランスロットはこれに乗ることにする。荷車に乗って国中を走り回るランスロットの姿は噂となり、幽囚の王妃やケイ卿の知るところとなる。王妃らはランスロットが騎士道に背く行いをしたために、罰として荷車に乗っているのだと誤解する。いくつもの冒険を超えてランスロットはマリアガンスを破り、王妃らを救出するが、グィネヴィアは荷車の一件でランスロットをなじる。半狂乱となったランスロットは三日三晩森を彷徨うが、気を取り直して王宮に帰り、王妃に事情を説明して誤解を解く。
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