荒子観音寺の円空仏とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 荒子観音寺の円空仏の意味・解説 

荒子観音寺の円空仏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 16:14 UTC 版)

荒子観音」の記事における「荒子観音寺の円空仏」の解説

円空仏研究荒子観音寺始まり荒子観音寺に終わると言われるほど、荒子観音寺には多種多様な円空仏存在する荒子観音寺には2014年時点で1255体の円空仏現存し移出11体を含めて1266体が確認されている。2014年時点日本全国現存確認されている円空仏5374体のうち、実に4分の1以上が当寺にあることになる。荒子観音寺十八世・金精法印の『淨海雑記』に拠れば円空延宝4年1676年)に荒子観音寺滞在しており、様式面からも荒子観音寺の円空仏は延宝4年前後造像されたと考えられている。 荒子観音寺本堂には釈迦如来大黒天の二像が安置され山門には仁王像二体が安置されており、仁王像最大円空仏としても知られる1979年長谷川公茂は荒子観音寺仁王像円空浮かべて像を彫ったする推論発表している。これは技術的な面から棚田家司山田匠琳、小島次らによって否定されている。円空よりも後に同様の造像活動行った僧に木喰がおり、柳宗悦宮崎県西都市木喰五智館に伝来する木喰仏水上浮かべて彫ったとし、立松和平木喰円空荒子観音寺において水上で像を彫ったことにならい同様の造像行ったとしている。一方で小島次は荒子観音寺円空水上で像を彫ったとする記録伝承見られないことから、これを否定している。 そのほか円空仏客殿集められており、中でも三体護法神円空代表作として知られ円空和歌添えられている。 ほか、不揃いな板切れに目や鼻、口を表現した木端仏(こっぱぶつ)」と呼ばれる群像31体がある。1972年昭和47年)、境内六角堂木箱の中から1024体の円空仏発見された。これは千面菩薩の諸像で、平成18年調査では千面菩薩は1005体で、黒ずんだ像の混入や、4体の移座が確認された。『淨海雑記』に拠れば円空(ひのき)の大木からまず仁王像彫り、余材を用いて諸像を造像し、さらに平材や板切れ木端仏や千面菩薩作ったという。逗子中にはとともに削り屑入れられていた。 荒子観音寺の円空仏は毎月第2土曜日午後1時から4時まで公開されている。円空仏公開日には境内円空仏を彫る体験教室開かれている。

※この「荒子観音寺の円空仏」の解説は、「荒子観音」の解説の一部です。
「荒子観音寺の円空仏」を含む「荒子観音」の記事については、「荒子観音」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「荒子観音寺の円空仏」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「荒子観音寺の円空仏」の関連用語

1
30% |||||

荒子観音寺の円空仏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



荒子観音寺の円空仏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの荒子観音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS