若駒賞 (岩手競馬)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 若駒賞 (岩手競馬)の意味・解説 

若駒賞 (岩手競馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/11 02:37 UTC 版)

若駒賞
開催国 日本
主催者 岩手県競馬組合
競馬場 盛岡競馬場
創設 1981年
2024年の情報
距離 ダート1600m
格付け M2
賞金 1着賞金350万円
出走条件 サラブレッド系2歳オープン、岩手所属
負担重量 定量(55kg、牝馬1kg減)
出典 [1]
テンプレートを表示

若駒賞(わかこましょう)は、岩手県競馬組合が施行する地方競馬重賞競走(M2)である。正式名称は「日本レーシングサービス協賛 若駒賞」。

概要

1981年に盛岡競馬場のダート1420mのサラブレッド系3歳(現2歳)の岩手所属馬限定の特別競走「若駒賞」として創設。創設当初から1999年まで特別競走として施行され、2000年から重賞競走に格上げされ、南部駒賞への前哨戦として位置付けられ、上位2着までに南部駒賞への優先出走権が与えられるようになった。

2002年では岩手めんこいテレビから優勝杯の提供を受け、名称が「MIT杯 若駒賞」となった。2004年は東日本・九州地区交流競走として施行、2005年から2006年までは地方競馬全国交流競走として施行された。

2007年は施行場を水沢競馬場のダート1600mに変更しオープン特別競走に格下げ、更に南部駒賞への優先出走権付与が優勝馬のみに変更される。2008年から再び施行場を盛岡競馬場のダート1600mに戻し、重賞競走に格上げされ、更に南部駒賞への優先出走権付与対象が2着以上に戻された。なお、この年から未来優駿シリーズに指定された。

2009年から盛岡市から優勝杯の提供を受け、名称を「盛岡市長杯 若駒賞」に変更した。

2014年に南部駒賞の優先出走権付与対象が上位3着馬までに変更された。

2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M2に格付けされた。

2020年に未来優駿シリーズから外れる。

2022年はジュニアグランプリのトライアルとなった(優先出走権付与対象は上位3着以上)が、2023年に南部駒賞のトライアルに戻っている(優先出走権付与対象は3着以上)。

2023年から本競走へのトライアル競走はない。2022年の本競走へのトライアルは、若鮎賞であった[2]。2021年以前はサラブレッド系2歳・岩手所属馬限定の定量の重賞競走「ビギナーズカップ」で優先出走権付与対象は3着以上馬であった。なお、2006年以前は「若松賞」が本競走へのトライアル競走であり、上位2着までに本競走への優先出走権が与えられていた。

条件・賞金等(2024年)

条件
サラブレッド系2歳、岩手所属。
負担重量
定量、55kg(牝馬1kg減)[1]
賞金等
賞金額は1着350万円、2着122万5000円、3着70万円、4着45万5000円、5着24万5000円、着外手当は1万7500円[1]
副賞
日本レーシングサービス賞、岩手県馬主会会長賞、盛岡市長賞、開催執務委員長賞[1]
優先出走権付与
3着までに入った馬に南部駒賞の優先出走権が付与される[1]

スタリオンシリーズ

2007から2009年、2011年はスタリオンシリーズに指定されており、優勝馬の馬主に種牡馬の配合権利が贈られた。対象種牡馬は以下の通り。

歴史

  • 1981年 - 盛岡競馬場のダート1600mのサラブレッド系3歳(現2歳)の岩手所属馬限定の特別競走「若駒賞」として創設。
  • 2000年
    • 重賞競走に格上げ。
    • 上位2着までに南部駒賞への優先出走権が付与される様になる。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系3歳の岩手所属馬」から「サラブレッド系2歳の岩手所属馬」に変更。
  • 2002年 - 当年のみ、岩手めんこいテレビから優勝杯の提供を受け、「MIT杯 若駒賞」として施行。
  • 2004年 - 当年のみ、東日本・九州地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳の北海道・岩手・北関東・南関東・九州所属馬」に変更。
  • 2005年
    • この年から地方競馬全国交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳の地方所属馬」に変更。
    • 小林俊彦が騎手として史上初の連覇。
  • 2006年 - ホッカイドウのグローリーソングが他地区の地方所属馬として史上初の優勝。
  • 2007年
    • 施行場を水沢競馬場のダート1600mに変更。
    • 出走条件を「サラブレッド系2歳の地方所属馬」から「サラブレッド系2歳の岩手所属馬」に変更。
    • オープン特別競走に格下げ。
    • 南部駒賞への優先出走権付与対象を1着馬に変更。
    • スタリオンシリーズ競走に指定。
  • 2008年
    • 施行場を盛岡競馬場のダート1600mに戻す。
    • 重賞競走に再び格上げ。
    • 南部駒賞への優先出走権付与対象を上位2着までに戻す。
    • 未来優駿シリーズに選定。
  • 2009年 - 盛岡市から優勝杯の提供を受け、名称を現在の「盛岡市長杯 若駒賞」に変更。
  • 2010年
    • スタリオンシリーズ競走から除外。
    • 瀬戸幸一が調教師として史上初の連覇。
  • 2012年 - スタリオンシリーズ競走から除外。
  • 2014年 - 南部駒賞の優先出走権付与対象が上位3着馬までに拡大される。
  • 2020年 - 未来優駿シリーズから除外。
  • 2021年 - レース名を「日本レーシングサービス協賛 若駒賞」に変更。
  • 2022年
    • コースを芝に変更する予定だったが、走路状態悪化のためダートで施行[3]
    • ジュニアグランプリのトライアルに変更。
  • 2023年
    • 南部駒賞のトライアルに戻される。
    • 日程発表時点でもダートに戻る[4]

歴代優勝馬

全て盛岡競馬場ダート1600mで施行。

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第20回 2000年11月11日 テイクアトリウム 牡3 盛岡 1:42.7 佐藤雅彦 櫻田浩三 山本武司
第21回 2001年11月10日 ナノテクノロジー 牡2 水沢 1:41.1 村上忍 千葉四美 池谷誠一
第22回 2002年11月3日 トキノシャトー 牝2 盛岡 1:42.9 南郷家全 城地藤男 籐井利平
第23回 2003年10月25日 シャンハイジャパン 牝2 水沢 1:41.4 草地保隆 遠藤隆夫 高橋ツメ
第24回 2004年10月17日 ウツミジョンソン 牡2 水沢 1:42.2 小林俊彦 村上佐重喜 内海政行
第25回 2005年10月16日 アテスト 牡2 盛岡 1:40.7 小林俊彦 櫻田浩三 山本武司
第26回 2006年10月15日 グローリーソング 牡2 北海道 1:42.0 服部茂史 林和弘 坂英樹
第28回 2008年10月19日 ワタリシンセイキ 牡2 水沢 1:41.5 関本淳 三野宮通 阿部茂
第29回 2009年10月19日 ロックハンドスター 牡2 水沢 1:41.2 阿部英俊 瀬戸幸一 千葉浩
第30回 2010年10月18日 ベストマイヒーロー 牡2 水沢 1:39.4 菅原勲 瀬戸幸一 千葉浩
第31回 2011年10月17日 アスペクト 牡2 盛岡 1:38.8 山本政聡 櫻田浩三 山本武司
第32回 2012年10月22日 ロックハンドパワー 牡2 水沢 1:41.4 村上忍 菅原勲 千葉浩
第33回 2013年10月21日 ライズライン 牡2 水沢 1:37.2 小林俊彦 千葉幸喜 大久保和夫
第34回 2014年10月20日 ロールボヌール 牡2 水沢 1:37.9 山本聡哉 千葉幸喜 大久保和夫
第35回 2015年10月19日 メジャーリーガー 牡2 水沢 1:41.7 関本淳 小林義明 伊藤裕一
第36回 2016年10月17日 サンエイリシャール 牡2 水沢 1:40.8 山本聡哉 瀬戸幸一 鈴木雅俊
第37回 2017年10月15日 ニッポンダエモン 牡2 盛岡 1:41.1 齋藤雄一 櫻田康二 大久保和夫
第38回 2018年10月14日 ニューホープ 牡2 水沢 1:40.1 山本政聡 畠山信一 吉田勝利
第39回 2019年10月13日 グランコージー 牡2 盛岡 1:39.5 鈴木祐 櫻田康二 布施慶士
第40回 2020年10月18日 リュウノシンゲン 牡2 水沢 1:40.7 坂口裕一 菅原勲 蓑島竜一
第41回 2021年10月4日 カクテルライト 牝2 盛岡 1:40.2 山本政聡 小西重征 長澤茂
第42回 2022年9月20日 ケープライト 牝2 水沢 1:41.0 山本政聡 佐藤浩一 島川隆哉
第43回 2023年10月15日 ミヤギヴァリアント 牡2 水沢 1:39.3 村上忍 菅原勲 鈴木雅俊
第44回 2024年10月20日 マツリダマスラオ 牡2 水沢 1:41.6 村上忍 菅原勲 高橋福三郎

※重賞競走として施行された2000年 - 2006年、2008年以降とする。
馬齢は2000年については旧表記を用いる。

各回競走結果の出典

関連項目

脚注・出典

注釈

出典

  1. ^ a b c d e 令和6年度第9回 盛岡競馬競走番組表(概定)” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年10月19日閲覧。
  2. ^ 令和4年度番組編成要領及び諸規程集” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. p. 9. 2022年9月9日閲覧。
  3. ^ 若駒賞(盛岡)のダート変更について(9/20) - 地方競馬全国協会、2022年9月20日配信・閲覧
  4. ^ 2023シーズン岩手競馬開催日程のおしらせ~ 新シーズンは2023年4月2日(日)開幕! ~”. 岩手競馬オフィシャルページ (2023年2月24日). 2024年10月19日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「若駒賞 (岩手競馬)」の関連用語

若駒賞 (岩手競馬)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



若駒賞 (岩手競馬)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの若駒賞 (岩手競馬) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS