芸術形式としてのスライドショー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 02:16 UTC 版)
「スライドショー」の記事における「芸術形式としてのスライドショー」の解説
美術史の授業などでは、スライドショーを使って学生に美術作品の映像を見せて解説するという形式は古くから存在したが、美術家たちもスライドショーを使って静止映像を投射し、空間を変容させる試みをするようになった。 1960年代後半ごろから、美術館や画廊でスライドショー形式で何らかの情報を提供したり、現象学的形式としてスライドショーが使われている。ボルチモア美術館で開催されたスライドショーの展覧会の紹介文には次のようにあった。「スライド映写機と 35 mm カラーリバーサルフィルムは単純な技術だが、芸術家にとっては投影する画像/テキスト/絵画によって空間を変換する新たなツールとなった。」 必ずしも 35 mm やカラーのスライドを使わなければならないわけではないが、通常カラーのスライドが使われ、テキストの表示は画像と画像の間に挿入されることが多い。アーティストによってはそれに音声を加えている。絵画や彫刻などの自身の作品を広く紹介する目的でスライドショーにする芸術家もいる。近年、主に若いアーティストがスライドショーのコンセプトを多用するようになってきた。 スライドショー形式を使ったことのある著名な芸術家: バス・ヤン・アデル Bas Jan Ader ダン・グラハム Dan Graham ロドニー・グラハム Rodney Graham ナン・ゴールディン Nan Goldin ルイーズ・ローラー Louise Lawler アナ・メンディエタ Ana Mendieta ロバート・スミッソン Robert Smithson
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