芸妓・女郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:56 UTC 版)
若駒(わかごま) 「富士楼」の芸妓。武子に嫉妬し、腕をつねったりするなどの嫌がらせを加える。 座敷を終えた後の武子の腕の傷跡を見た、女将から「トウが立っちまって もうダメだね」と言われていた。 春菜(はるな) 武子が女将になってから「富士楼」に入って来た芸妓。 武子いわく売られて来た当初は、「どこの山で育てられた狼女かと」見まごう風貌だったとのこと。 マサ 「富士楼」の女郎。「吉原遊郭から流れ流れて幕西に来たのよ」とのこと。 客との間に子供ができてしまったことを、梅たち女郎仲間にこぼしていた。番頭からほおずきを渡され、「今夜じゅうに堕ろせ」と告げられた。 赤子は流れたものの、女郎仲間いわく「胎内がぐちゃぐちゃになって 医者にも診せんと秋田に帰された」。 ルリ子(ルリこ) 「富士楼」の女郎。なじみ客に海軍軍人がいるが、毎夜殴る蹴るなどして自身を抱く事から、とうとう相手への恐怖心で半狂乱となり、「もう軍人の客を取るのはいやだ」と泣き叫び、直吉から「モルヒネでも打っとけ」と命じられた男衆に連れて行かれた。 美加代(みかよ) 梅が茂世に嫁ぐ直前、「富士楼」へ売られて来た少女。13歳。 直吉が最後に「見立てた」際、彼から「男を この俺を騙せるか?」と問われた。 サチコ 「富士楼」の女郎。キリスト教信者で、「アーメンアーメン」と言いながら客に抱かれて亡くなった。 生前、性病を患っており、週一回の検梅には「泣いていた」との事。ついに医師に発覚し、表向きは「入院」とされたが、隠し部屋で客を取らされていた。 キミコ 武子が「一本立ち」を迎えた日に、「富士楼」へ売られて来た少女。 武子の隣の家に住んでいた幼なじみ。青森から幕西へと売られる事を知り、彼女に会える事を喜んでいた。 武子の母から預かった大根のぬか漬けを渡そうとするが、武子から受け取りを拒否された。
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