芸ー語る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:22 UTC 版)
「竹本織太夫 (6代目)」の記事における「芸ー語る」の解説
「僕は、三味線弾きにとっての「弾きたい太夫ナンバーワン」になりたい。車で例えるなら、ベンツやポルシェ……。太夫は、咳払いひとつしてもかっこよくないといけない。それは、高級車のドアを閉める音の響きも、大衆車と違うのと似ています。重みがあって、威厳がある。ぶつかっても壊れない、踏み込んだ時にターボがきく……。三味線弾きはドライバー目線なんです。三味線弾きに「やるな、こいつと思わせたい。車の「ハンドリングがいい」というのは、文楽なら「節回しが華麗」に置き換えられますね。「あんな車に乗りたい」と三味線弾きに思われる太夫でありたい。ドライバーに選ばれる車。「弾いてみたい」太夫が理想です。」 「標準語のアクセントでは(語りに)模様が出ないんです。私も大阪人ですけど、普段から「大阪弁やないとあかん!」と心がけてます(笑)。シャンソンにしても、カンツォーネにしても、日本各地の民謡にしたって、それぞれの土地の言葉だから伝わるものってあると思うんです。」 「いい芸というのは、不安や迷いがない芸。迷いが取り払われるまで稽古して、「私はこれを出します」という自信がないと、お客さまに不安が伝わってしまう。相撲が強くなるには、筋トレではなく四股と鉄砲とすり足。それと一緒で、太夫に必要なのはボイストレーニングではない。浄瑠璃の稽古が私を育ててくれるんです。」
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