航空工学的側面 - 低レイノルズ数の飛行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 07:04 UTC 版)
「紙飛行機」の記事における「航空工学的側面 - 低レイノルズ数の飛行」の解説
模型の航空工学については模型航空#模型航空機の工学理論など、学術面の研究も参照の事。 通常の飛行機の翼断面形状(翼型)は上に凸であるのに対し、紙飛行機はたいてい薄い板状である。紙飛行機の翼型を、飛行機を真似てキャンバー(ふくらみ)を付けたり前縁を丸くしても性能は良くならないと言う。同様にトンボの翼型も前縁が尖っており、かつギザギザであるがこのほうが性能が良い。これはレイノルズ数の違いが原因であると言われている。レイノルズ数は速度と注目する長さに比例するため、紙飛行機やトンボにとっての空気の流れは、飛行機と比べると3ケタほど小さなレイノルズ数であり、小さくてゆっくりと飛ぶものほど空気の粘り気の影響を強く受けることになる。ゴムのカタパルトで時速100kmを超える高速で発射される紙飛行機の場合には、発射直後と上空を時速数キロでゆっくりと滑空している場合でとはレイノルズ数がまったく異なる。
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