致死率・重症化率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 07:34 UTC 版)
「新型コロナウイルス感染症 (2019年)」の記事における「致死率・重症化率」の解説
初期の報告では重症化率が32%、死亡率が15%と高いものであったが、症例の集積に伴い、現在では重症化率、死亡率ともにそれより低いことが判明している。WHOからの報告では軽症から中等症例が約80%、重症例が13.8%、重篤例が6.1%とされている。死者の多くは、高血圧、糖尿病、免疫系を損なう心血管疾患など、他の疾患を併せ持っていた。また、免疫系の過剰反応であるサイトカインストームによる重篤化するケースもある。死亡に至った初期症例によると、疾病の判明から死亡までの中央値は14日であり、6日から41日までの幅があった。 致死率は、2020年12月のシステマティック・レビューとメタアナリシスによれば、フランス、オランダ、ニュージーランド、ポルトガルなどでは0.5-1%、オーストラリア、イングランド、リトアニア、スペインでは1-2%、イタリアでは2%以上であった。 さらにこの研究では、致死率の違いは、集団の年齢構成および年齢別の感染率に起因することが発見されている。致死率についてのメタ回帰推定値は、子供と若い成人では非常に低い(10歳では0.002%、25歳では0.01%)が、55歳では0.4%、65歳では1.4%、 75歳、85歳では15%となり、これらの結果は、WHOが発行した2020年12月のレポートにおいても強調された。 赤い線が年齢別の致死率。紫の背景は信頼度95%区間である。 対数スケールで表現された年齢別の致死率
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