自社輸送と災害対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 03:04 UTC 版)
自家用トラックを保有して独自の自社輸送網を築いており、配送トラック車両は自社持ちのため自家用登録の白ナンバー(自家用登録の1ナンバー車保有台数が日本最多といわれている)で、車体裾に「製パン業」と表記されている(同じデザインで、子会社や協力会社の保有する緑ナンバーの配送トラック車両も一部にある)。車体に描かれシンボルマークとして知られる「スージーちゃん」は、1966年当時東京在住の3歳女児である。ヤマザキナビスコがナビスコと提携を止めてヤマザキビスケットになってからは、ヤマザキビスケット社製品の写真だけを荷台に描いたものも使用している。 1973年7月、当時の最新工場の武蔵野工場の全焼(同年12月に再稼働)をきっかけに危機管理に注力し、のちに農林水産省の意向もあり、災害時の対応に力を入れるようになった。 阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震の際には、全社を挙げ被災地域に支援食糧を供給した。前述した自社による物流網の堅持には、危機管理に対応する目的があるとされる。基本的には地方自治体などの行政機関からの依頼があった場合に支援食糧を提供しているが、「お役に立てば」という思いから、依頼が無くても提供を行っているケースもある。 2014年2月の首都圏の大雪や2018年2月の北陸地方の大雪では、立ち往生して身動きできなくなった配送トラックに搭載され、販売店への納品が不可能と判断されたパンを、沿線の避難所や立ち往生した他の運転手に配布する対応がされた。 自家用の配送トラック(写真は日野・デュトロハイブリッド) 東日本大震災の被災地を往く配送トラック(2011年7月、宮城県石巻市)
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