自己達成的予言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/08 02:24 UTC 版)
自己達成的な予言は因果のループになる可能性がある。その予言が「本当に実現する」ことが知られていると言える場合にのみ未来の出来事が過去に影響を引き起こす。そうでなければ過去の事象が将来の事象を引き起こすという普通のケースになる。運命は必ずしも超自然的な力を必要とせず他の「完全な予知」のメカニズムの結果である可能性がある。不確実性から生じる未来に影響を与える問題はニューコムのパラドックスなどで検討されている。自己達成的予言の古い例として紀元前427年ごろの古典演劇『オイディプス王』がある。オイディプスは「お前の子がお前を殺し、お前の妻との間に子をなすだろう」という予言を聞く。彼は予言を阻止する過程で父親を殺し、母親と結婚し子を作るという予言を知らぬ間に果たす。これは予言自体が彼の行動の原動力となってしまっている。映画『12 モンキーズ』は宿命とカサンドラ症候群のテーマを扱っており、主人公は「過去に戻っても過去を変えることはできない」と説明している。
※この「自己達成的予言」の解説は、「因果のループ」の解説の一部です。
「自己達成的予言」を含む「因果のループ」の記事については、「因果のループ」の概要を参照ください。
- 自己達成的予言のページへのリンク