臨床上の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/24 03:59 UTC 版)
針電極をがん組織を挟み込むように2本以上穿刺し、高圧、超短パルス直流電流を流す。 穿刺においては撮像が不可欠であり、エコー、MRIなどが用いられる。 治療領域の形状はリアルタイムで計算の上担当医は針の位置や電圧で任意に制御できる。 また、一般的には、一般的な麻酔下でさえも、高圧電流により強力な筋収縮が運動終板の励起によって誘発されるので、筋弛緩剤が投与される。ほか、不整脈やてんかん発作など、高圧電流に起因する事象への細心の注意が要求される。 典型的な電流パラメータは 1回の施術あたりのパルス数:90 パルス長:100μs パルス間長さ:100~1000ms(心臓の拍動休止期に同期) 電界強度:1,500V/cm 電流:50A(細胞組織物性・幾何学形状に依存) 2つの電極を用いた最大治療範囲: 4 × 3 × 2 cm3 電場は、1mm径ほどの滅菌された使い捨て針電極を通して発生される。電位差は事前に計算され、治療計画に従ってこれらの電極に接続されたコンピュータシステムによって印加される。
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