背景・整備計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 15:41 UTC 版)
1994年の英仏海峡トンネル開通・ユーロスター運行開始にあわせ、同年フランスはパリから英仏海峡トンネルフランス側出口までのLGVを整備した。ベルギーもブリュッセル近郊からフランス国境までの高速新線を1997年に開通させ、これらの区間でユーロスターは300km/hで運行できた。これに対し英国では鉄道路線の整備を政府主導で行うことが無かったため、高速新線の計画はあったものの資金面で建設の目処が立っていなかった。ユーロスターは第三軌条集電方式の在来線を最高速度160km/hで走るのがやっとで、ユーロスターのスピードを大きく下げる原因となっていた。また他の多くの低速列車と線路を共有することになることから、列車の遅れの原因ともなっており、ユーロスターの利便性確保の上でこのボトルネックの解決が課題となっていた。 このような状況を英国政府も静観出来ず、英国議会はChannel Tunnel Rail Link Actを1996年に成立させ、31億英ポンドの建設資金拠出を決定し、CTRLの建設がようやく動き出した。実際の建設に当たってはこの工事を専門に行う第三セクター会社ロンドン・アンド・コンティネンタル・レイルウェイズ(London & Continental Railways Limited,LCR)が設立され、2期に分けて建設を行うことが決定された。
※この「背景・整備計画」の解説は、「CTRL」の解説の一部です。
「背景・整備計画」を含む「CTRL」の記事については、「CTRL」の概要を参照ください。
- 背景整備計画のページへのリンク