聖セバスチアン音楽学校の関係者
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「オルフェウスの窓」の記事における「聖セバスチアン音楽学校の関係者」の解説
ヘルマン・ヴィルクリヒ ユリウスたちが通う聖セバスチアン音楽学校のピアノ教師(1869年生まれ)。 イザークの才能を理解し、情熱を注いで彼を大ピアニストへ育て上げる。かつてはアーレンスマイヤ家でピアノの家庭教師をしていた。正体を隠したユリウスの母と「オルフェウスの窓」で出会い、宿命的な恋に落ちた過去を持つ。その他、ユリウスに何か遺恨を持つ模様で、何かと怪しげな行動を見せる謎多き人物。国家警察とも何らかの因縁を持っているようである。 ハインツ・フレンスドルフ 聖ゼバスチアン音楽学校の校長。 愛犬ブラックスを連れ歩く、生徒想いで穏やかな好人物である。しかし、ヴィルクリヒや国家警察と過去に何らかの因縁を有していたようであり、ヴィルクリヒ同様、アーレンスマイヤ家に対して何かを企んでいるという謎の一面を持つ。 モーリッツ・カスパール・フォン・キッペンベルク ユリウス、イザークの同級生。 アーレンスマイヤ家と肩を並べる、キッペンベルク商会の末息子。イザークが転校してくるまではピアノ科一の腕前とされていたため、イザークに激しいライバル心を抱き、子分を従えて陰湿な嫌がらせを展開する一方、ユリウスの家で見初めたイザークの妹フリデリーケには激しい恋心を抱く。後に音楽学校を辞めて実業界に身を投じ、商会の経営に専念。意地悪な性格は矯正されていった。第2部でも登場。第4部では本人は登場しないが、イザークの台詞から相変わらず交流は続いている模様。 ダーヴィト・ラッセン ユリウスが通う音楽学校のヴァイオリン科の上級生で、クラウスの音楽学校における親友。 昔、小さい頃から愛していた従兄妹を亡くし、自ら命を落とそうとしたなど、悲劇的な過去を乗り越えてきたためか精神的に成熟しており、思慮深い落ち着いた青年。それゆえ、他人の心情や立場を察するのが得意な上、自分自身が激情にかられることは少なく冷静であったため、ユリウスたちから頼りにされる。クラウスからは絶大な信頼をされているが、そんな彼も、クラウスからその正体については全く明かされておらず、物語の終盤に至るまで気づかなかった。第2部、第4部でも登場。作者の池田に拠れば、デヴィッド・ボウイをモデルとしたキャラクターであり、名前の「ダーヴィト」もその現れである、とのこと。
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