網闘士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 18:04 UTC 版)
レーティアーリウス(長音省略音写例:レティアリウス、ラテン語:rētiārius、cf. en, wikt:en)は、古代ローマの剣闘士(グラディアートル)の一種で、投網を使って敵を絡め取るという独特な闘い方をする者をいう。retiarius の語構成[ la:rēti〈= en:of net、jp:網の〉+ -ārius〈= en:男性用の-er、jp:…男〉]に基づき、日本語では意訳で「網闘士(あみとうし)」と呼ばれ、時に「投網闘士(とあみとうし)」「投網剣闘士(とあみけんとうし)」などとも呼ばれる。鉛入りのレーテ(rēte、網)と、トリデーンス (tridēns) とも呼ばれるフッキナ(fuscina、三叉槍)、もしくは銛(もり)を主要武器とし、対戦相手にとどめを刺すためのプーギオー(pūgiō、短剣)を携えた軽装の闘士である。他の剣闘士と違って兜は被らず、また、盾の代わりに「肩ガード」を意味する「ガレールス (galērus, cf. en)」と呼ばれる青銅製防具を利き手でないほうの肩に装着して闘った。三叉槍を主要武器とするのは、海神ネプトゥーヌス(※古代ギリシアのポセイドーンと同一視された海神)の得物であることに由来するという。
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