投網を打つ蜘蛛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 18:04 UTC 版)
メダマグモ科のクモは、自ら分泌する粘着性が高く丈夫な糸で蛛網(ちゅもう。蜘蛛の作る網)を作り、獲物に被せて絡め取るという極めて特殊な待ち伏せ型の狩りをする。8脚のうちの4脚の脚先に蛛網の端を引っ掛けておいて四方に引き伸ばすと正方形の伸縮自在な網の罠を仕掛けたことになる(■右列に画像あり)。この体勢で待ち伏せ、獲物が近くを通りかかると全身を伸長させて襲いかかり、4脚で張った蛛網を獲物に覆い被せて動きを封じる。その後は普通のクモと同じように新たに分泌する糸で完全に絡め取ってしまう。 日本語にはこのクモ類を投網と関連付ける名称が無いが、英語では "Net-casting spider(日本語音写例:ネットキャスティング スパイダー)" といい、まさに「投網を打つ蜘蛛」という意味の名で呼ばれている。また、先述した「網闘士」になぞらえた "retiarius spider(日本語音写例:ラティアリアス スパイダー)" という別名もある。
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