経済損失額
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 01:51 UTC 版)
「ハリケーン・ハービー」の記事における「経済損失額」の解説
甚大な被害をもたらした大西洋のハリケーン(被害額は当時の米ドル)順位ハリケーン名発生年被害額1 ハリケーン・カトリーナ 2005年 1250億ドル ハリケーン・ハービー 2017年 3 ハリケーン・マリア 2017年 900億ドル 4 ハリケーン・サンディ 2012年 650億ドル 5 ハリケーン・イルマ 2017年 534億ドル 6 ハリケーン・アイク 2008年 300億ドル 7 ハリケーン・アンドリュー 1992年 270億ドル 8 ハリケーン・アイバン 2004年 205億ドル 9 ハリケーン・ウィルマ 2005年 190億ドル 10 ハリケーン・リタ 2005年 185億ドル ムーディーズはハリケーン・ハービーによる経済損失額を810億ドルから1080億ドル以上と見積もった。経済損失額の大半は家屋や商業資産によるものである。 保険関連企業のエーオンは被保険者300億ドル含む1000億ドルと見積もり、2017年最も甚大な被害をもたらした災害とした。USAトゥデイは8月31日にAccuWeatherが発表した推定値を1900億ドルだと報じた。 9月3日にテキサス州知事グレッグ・アボットはハリケーン・カトリーナによるニューオーリンズの再建費用1200億ドルを上回る1500-1800億ドルと見積もっている。 Planayticsはヒューストン地域のレストランや小売業者の売上高を10億ドルと分析した。 テキサス州保険評議会はハリケーン・ハービーによる被保険者の損失額を190億ドルと推定した。これは全米洪水保険制度の洪水損失額の110億ドルと暴風雨損失額の30億ドルが含まれている。普通自動車や商用車の損失額は47億5000万ドルとなった。 2018年1月1日までに、全米洪水保険制度の適用額は85億ドルから95億ドルに対して76億ドルに達している。 ボールステイト大学の経済学者であるマイケル・ヒックスとマーク・バートンはヒューストン都市圏だけでも1986億3000万ドルの損失を被ったと推定している。 ハリケーン・カトリーナの被害額は2017年の米ドルに換算すると1610億ドルとなり、ハリケーン・ハービーは1250億ドルで2番目に被害額の大きい熱帯低気圧となった。 保険未加入者によるものが損失額の過半数を占めている。 洪水保険の加入は100年に1度洪水が発生する危険性のある地域の住民に義務付けられているものの、執行ができず、該当地域の多くの家庭は洪水保険未加入である。 ヒューストン市含むテキサス州ハリス郡では全米洪水保険制度の加入率が15%に留まっている。隣接するガルベストン郡が41%、ブラゾリア郡が26%、チェンバーズ郡が21%と高めの方だが、依然として低いほうである 。 貯水池はん濫による家屋の損壊により、所有者が当局に訴訟を起こしている。
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