紫外線殺菌の原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 17:05 UTC 版)
紫外線は波長によって、UV-A 320 - 400 nm, UV-B 280 - 320 nm, UV-C 100 - 280 nmに大別される。いずれも太陽光に含まれる電磁波であるが、UV-AおよびUV-Bはオゾン層を通過し地球上に降り注ぎ、日焼けやシミ、白内障、皮膚がんなど人体に有害である。 紫外線波長は短いものほど生体に与える影響が強くなるため、波長の短いUV-Cは更に強力である。しかし、UV-Cはオゾン層で吸収され基本的に地上に到達することはないため、以前から人工的に殺菌用光源として作られ、各種の調理室、病院、薬品工場などで無人環境において利用されてきた。 細菌や病原菌の細胞内にあるDNAは、波長260 nm付近の紫外線の吸収帯を持っており、この光をウイルスや病原菌に照射すると、光化学反応によりウイルス/菌の細胞はDNA・RNA組織のらせん構造が破壊され、死滅・不活化する。これが紫外線による殺菌、ウイルスの不活化のメカニズムである。
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