紅簾石とは? わかりやすく解説

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こうれん‐せき【紅×簾石】

読み方:こうれんせき

カルシウム・マンガン・アルミニウムを含む珪酸塩(けいさんえん)鉱物桃色柱状結晶単斜晶系珪質結晶片岩含まれる

紅簾石の画像

紅簾石(Piemontite)

紅簾石
Cerchiara mine,La Spezia,Italy
Ca2(Al,Mn3+,Fe3+)3(SiO4)3(OH) 画像の幅約7mm

濃い紅色をした鉱物で、小さな結晶見え標本です。

紅簾石(Piemontite)

紅簾石
Jacobsberg,Wermland,Sweden
Ca2(Al,Mn3+,Fe3+)3(SiO4)3(OH) 画像の幅約1.1cm

紅簾石の大きな結晶で、紅簾石の結晶形を観察できる標本です。

紅簾石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 08:53 UTC 版)

紅簾石
紅簾石
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Ca2Mn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)
結晶系 単斜晶系
へき開 一方向に完全
モース硬度 6
光沢 ガラス光沢
紅色、赤褐色
条痕 紅色
比重 3.4
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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紅簾石(こうれんせき、piemontite、piedmontite、ピーモンタイト)は、鉱物ケイ酸塩鉱物)の一種。緑簾石グループに属し、緑簾石の Fe3+ が Mn3+ に置き換わったもの。化学組成は Ca2Mn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)。単斜晶系。色は紅色。紅簾石片岩(石英片岩の一種)やマンガン鉱床に産する。

イタリアピエモンテ州サン=マルセル(現在はヴァッレ・ダオスタ州)のPrabornaz鉱山でアクセル・フレドリク・クルーンステットにより1758年に発見され、紆余曲折を経て1853年グスタフ・アドルフ・ケンゴットによりピエモンテ州にちなんで命名された[1]

紅簾石のカルシウムの半分がストロンチウムに置換するとストロンチウム紅簾石(Piemontite-(Sr)、(CaSrMn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)))[2]となる。また、ストロンチウム緑簾石は名称とは裏腹に赤褐色なので、紅簾石と間違われやすい。なお、マンガンを含んだ緑簾石はしばしば赤みを帯び、紅簾石と誤認されやすい。

結晶片岩中に微細な紅レン石が入っている

参考文献

脚注

  1. ^ Piemontite, mindat.org
  2. ^ Piemontite-(Sr), mindat.org

関連項目

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