糖反射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:52 UTC 版)
ヒトの胃は1分間に約3回ほどのペースで動いている。東京大学が行った実験で、胃に糖が入ると胃の動きが止まることが判明した(チューブで直接十二指腸へ糖分を流し込んでも胃の運動が停止した)。被験者に砂糖水を飲ませると、数十秒間胃腸の動きが完全に静止し、逆に塩水を飲ませると、胃腸の動きが急に活性化した。量的には角砂糖の1/4-1/5個くらいで起こる。糖分は唾液、胃液、腸液で5.4%等張液として消化吸収され、大量の糖分を摂取すれば1時間以上に亘って停滞が起こるとされる。糖を摂取すると細胞の動きが緩慢になる反応について、東京大学は「糖反射」と名付けたが、その詳細なメカニズムについては解明されていない。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}糖は細胞に対して絶縁物質として作用し、神経信号の伝達を阻害するのではないかと考えられている。糖分は静脈の弛緩をもたらすとともに血液粘度を上げ、血流の遅滞が起こり、組織や静脈に老廃物が蓄積することで様々な病気が発症することがある[要検証 – ノート]。
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