精神保健指定医の不正取得事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 01:56 UTC 版)
「聖マリアンナ医科大学病院」の記事における「精神保健指定医の不正取得事件」の解説
同病院に所属する精神科医のうち、計11人が、精神障害を持つ患者を強制入院させるための国家資格である「精神保健指定医」のケースレポートを「コピー&ペースト」で使い回し、資格を不正取得していたことが2015年(平成27年)までに明らかになった。最終的には23人の指定医取り消し事件となった。この件について、大学病院からお詫び文が発表された。 聖マリアンナ医科大学は、大学組織ぐるみでの不正については、これを否認していたが、更に厚生労働省が調査したところ、聖マリアンナ医科大学病院に所属していた2人の精神科医(うち1人が既に病院を退職済み)が「精神保健指定医」を不正取得していたことが、2016年(平成28年)9月4日に明らかになった。 聖マリアンナ医科大学の幹部は「大学の調査に限界があり、新たに不正の疑いが出ていることは残念」と読売新聞の取材に対して述べ、2015年の不正取得事件発覚後に、聖マリアンナ医科大学内で調査委員会を設置して調べたが、今回浮上した2人については、学内での調査で不正行為を確認出来なかった。 また、この不祥事によって、2015年(平成27年)3月に、13人所属していた常勤の精神保健指定医が、2016年(平成28年)4月には常勤医が4人に減り、精神科の診療体制を縮小せざるを得なくなり、当病院での医療保護入院は難しくなったと、川崎市の担当者は述べた。
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