精神作用と毒性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 14:02 UTC 版)
低量では特に問題はないが、生のナツメグを多量(約10グラム以上)に摂取すると中毒症状を示す。これは、生のナツメグにはモノアミン酸化酵素阻害薬および精神活性物質であるミリスチシンが含まれているためである。ミリスチシンは痙攣、動悸、嘔気、脱水症および全身へ疼痛感を引き起こすほか、強力な精神錯乱状態を引き起こすことも報告されている。生のナツメグには、ミリスチシンとエレミシンに起因する抗コリン薬様の症状を引き起こすという症例報告がある。 ヒトでの死亡例は希であるが、8歳の子供と55歳の大人の2件の報告がある(後者はフルニトラゼパムとの併用に起因)。
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