精神主義からの決別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 01:50 UTC 版)
「青年海外協力隊堕落論」の記事における「精神主義からの決別」の解説
青山は協力隊の精神主義について「しばしば『金や物がなくてもそこを自分の工夫でのりきるのが協力隊だ』といわれるが、単なる根性や精神論だけでは乗り越えられないケースがあることを協力隊事務局は認めるべきだ」と主張した。「要請内容によっては高い技術レベルが求められるが、それに対して明らかに技術力が不足している隊員が派遣されて活動がうまく行かない場合でも、本人の努力、根性が足りないと批判されるケースもある」とした。「この発想は、『弾薬や食料の補給がなくてもそこを大和魂でのりきるのが日本軍人だ』という旧日本陸軍と同じである。上層部の戦略欠如を前線の戦術で補完しようとしているところまで符合している」と指摘した。 これを改善するために、青山は、日本からの情報提供、資材供与、アドバイザーの派遣といったバックアップ体制の強化が必要であるとした。
※この「精神主義からの決別」の解説は、「青年海外協力隊堕落論」の解説の一部です。
「精神主義からの決別」を含む「青年海外協力隊堕落論」の記事については、「青年海外協力隊堕落論」の概要を参照ください。
- 精神主義からの決別のページへのリンク