管理通貨制度による不換紙幣の発行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:37 UTC 版)
「日本銀行券」の記事における「管理通貨制度による不換紙幣の発行」の解説
1931年(昭和6年)の金兌換停止を受けて、1942年(昭和17年)には法的にも管理通貨制度に移行した。これに伴い不換紙幣としての「日本銀行券」が発行されることとなるが、第二次世界大戦の影響により発行される銀行券は次第に品質を落とした簡素なものとなり、やがて戦況の悪化と共に従前では考えられなかったような劣悪な品質の銀行券が粗製濫造されるに至った。大戦末期から終戦直後にかけては製造設備や材料の確保すら事欠くようになり、一層の仕様簡素化のために印刷方式や紙幣用紙など度重なる仕様変更が頻繁に行われ、果ては製造されながらも発行に至らない未発行券が複数発生するなど混乱した状況が窺える。 1942年(昭和17年)5月1日:事実上有名無実化していた金本位制を旧「日本銀行法」施行により廃止。これに伴い正式に管理通貨制度による不換紙幣としての「日本銀行券」に移行し、既存の有効な兌換券は不換紙幣として扱われる。 1942年(昭和17年)12月8日:小額政府紙幣 五拾錢券(靖国神社)発行開始。 1943年(昭和18年)12月15日:い拾圓券、ろ五圓券、およびい一円券発行開始。 1944年(昭和19年)3月20日:い百圓券発行開始。 1944年(昭和19年)11月1日:い拾錢券、い五錢券発行開始。 1945年(昭和20年)4月16日:丁貳百圓券実質的な発行開始。 1945年(昭和20年)8月16日:丙貳百圓券実質的な発行開始。 1945年(昭和20年)8月17日:甲千圓券実質的な発行開始、ろ百圓券、ろ拾圓券発行開始。
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