算数・数学の結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/30 03:08 UTC 版)
「国際数学・理科教育調査」の記事における「算数・数学の結果」の解説
TIMSS2003では、小学4年生の算数は前回(1995年)の3位→3位で変わらず、前回の調査と比較した場合、得点に有意差は認められなかった。中学2年生の数学も順位は前回(1999年)の5位→5位と変わらずだったものの、前々回(1995年)および前回(1999年)と比較した場合、得点は有意に低くなっており、同一問題(79題)の平均正答率も、有意に低くなっていた。同一問題の内訳について、前回より上がったのが7問、下がったのが72問という結果であった。 内容を精査してみると、小数第2位までのひき算「4.03-1.15」で、正答率が1995年の87.3%から2003年では72.3%へと15.0ポイントも下げる結果となるなど、ゆとり教育による学習内容の削減の影響を垣間見ることができる。また、「7/10を小数で表す問題」では正答率が60.2%、「204÷5」では正答率は83.8%で、実に「5人に2人が分数を小数に直せない」「6人に1人がわり算のひっ算ができない」という課題も浮き彫りとなった。 また同時に行われた調査で、「数学の勉強が楽しいか」について「強くそう思う」割合は9%(1999年は6%)と若干増えたものの、国際平均29%と比べると依然低いままであった。また「そう思う」割合は30%(1999年は33%)、「そう思わない」「まったくそう思わない」割合は61%(1999年は61%)で、これは前々回の1995年の54%より7%増える結果となった。このことから、学習意欲面における二極化傾向が見られることとなった。
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