筆算中心の計算体系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 05:13 UTC 版)
水道方式の特徴は筆算中心の計算指導方法にある。遠山は暗算ではせいぜい3桁が限界であるが、筆算なら記憶の必要もなく可能性は無限大で、確実に答えが出て、検算もできるとして、水道方式では筆算をできるだけ早く教えると主張した。筆算でやさしいことからはじめて、計算に慣れたらだんだん書かなくてもできるという方向へ持って行けば良い、暗算は省略された筆算だと教えれば良いとした。筆算中心のやり方は子どものエネルギーを計算練習の中で消費せずにすみ、余力を他のことに使えると主張した。 遠山が水道方式の計算指導の原則としてあげたのは次の3つである。 複雑な思考過程や演算の過程を、まずもっとも単純な過程-素過程-に分解する。 素過程を複合して最も一般的で典型的な複合過程-水源地-を設定する。 典型的な複合過程をしだいに特殊化し。退化させていって、あらゆる場合におよぼす。
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