筆算による乗算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/26 00:13 UTC 版)
(a) 1 3 8 × 8 1 13 06 4 :(3) :(2) :(1) 筆算による乗算は、乗数が1桁の場合、右の図(a)のようになる。138×8=1104を例に解説する。 被乗数を上の段、乗数を下の段に書き、被乗数の1の位と乗数をかける(8×8=64)。得た値の1の位を積の1の位の場所に書き、10の位は小書きする。 被乗数の10の位と乗数をかけ、得た値に 1. の10の位の値を足す(3×8+6=30)。1. と同様、得た値の1の位を積の10の位の場所に書き、100の位は小書きする。 100の位についても、同様の操作を繰り返す(1×8+3=11)。被乗数の1000の位はないので、得た値をそのまま積の100の位以降に書く。 (b) 5 9 2 × 6 9 5 3 2 8 …(1) 3 5 5 2 …(2) 4 0 8 4 8 …(3) 乗数が2桁以上の場合は、右の図(b)のようになる。592×69=40848を例に解説する。 被乗数と乗数の1の位をかけ(592×9=5328)、その結果を乗数の下の列に書く。 被乗数と乗数の10の位の積(592×6=3552)は、結果を1桁ずらして10の位の位置から書く。 1. 2. で求めた値を加え(5328+35520=40848)、結果が求める積となる。 図(b)のような筆算を長乗法と呼ぶ。これらのように乗数の下の位から順にかけ算することで解を求める方法を尾乗法と呼ぶ。筆算では尾乗法が一般的である。対して、乗数の上の位から求める方法を頭乗法と呼び、こちらは暗算の達人などが暗算時に用いる。
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