第7巻 家の中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 04:10 UTC 版)
「ジャン・クリストフ」の記事における「第7巻 家の中」の解説
クリストフとオリヴィエは6階建てのアパルトマンの一室で共同生活を始める。オリヴィエとの生活。精神的には豊かだが、物質的には貧乏な日々。俗物のレヴィ・クールとの決闘。その建物内のさまざまな住人の描写。クリストフは知らず知らずのうちに全員に影響を与え始める。ユダヤ人のモーク。音楽に対する愛情がシュルツ老人を思い起こさせるアルノー夫妻。相容れないと思っていた(まったく交流がなかった)民主的な神父のコルネイユ師と貴族的な革命家のヴァトレ氏。電気工のオーベール。元軍人のシャブラン少佐とその娘のセリーヌ。技師のエルスベルジェ。クリストフは孤立した生活を送っている彼らに、意図しないままにつながりを与える。 クリストフはオリヴィエとの共作で「ダビデ」を作曲する。その作品は好評で、クリストフの成功の先駆けとなる。 そんな時、ドイツにいる母親からクリストフに短い手紙が届く。「具合が悪いから来てくれ」という内容だった。オリヴィエは呆然としているクリストフの面倒を見て、クリストフを先にドイツへ帰す。クリストフは臨終に間に合い、母親はクリストフの目の前で息を引き取った。後から駆けつけたオリヴィエと一緒に葬式を出し、官憲に捕まらないうちにドイツとフランスの国境に出る。二人は森の中をゆっくりと、フランシスコ派の修道士のように歩きだす。
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