第1楽章 Andante sostenuto-Allegro molto moderato
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「ピレネー交響曲」の記事における「第1楽章 Andante sostenuto-Allegro molto moderato」の解説
ト長調。アンダンテの序奏がある。チェロが主部の第1主題を予見させる旋律をゆったりと奏し、クラリネットに受け渡され、盛り上がってくる。金管が第1主題の旋律を拡大して吹き鳴らすと、アレグロの主部に突入し、木管に舞曲風の第1主題が登場する。この主題はすぐに確保され、新たな要素を加えつつ盛り上がりを見せる。やがて静かになってやや速度を落とし、弦楽器と木管のゆったりした刻みの上で、クラリネットが穏やかで美しい第2主題を吹奏する。弦楽器に受け渡され滔々と流れてゆくが、やや不穏な空気となり次第にもとのテンポにかえり激しく盛り上がってくる。第1主題がタンバリンなどの打楽器を伴う全合奏で堂々と鳴り響く。そして、短い展開部に入る。低音楽器主体でやや薄暗い雰囲気の部分と、鉄琴やタンバリン、木管楽器が楽しく第1主題を奏する部分とに分かれている。そのまま第1主題の再現にはいり、第2主題はチェロに現れる。そして、コーダにはいり第2主題がコラール風に響くと、打楽器の乱打とともにクレッシェンドしてゆき、勢いよく曲を閉じる。
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