第1楽章 Andante tranquillo
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 18:01 UTC 版)
「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」の記事における「第1楽章 Andante tranquillo」の解説
イ調。変拍子の主題に基づく変則的なフーガ。静穏な中に高い緊張を感じさせる。 弱音器つきのヴィオラの半音階的な主題から始まる。(譜例1) 譜例1 続いて5、13、27小節目に完全5度ずつ上で主題が登場する。また、8、16小節目に完全5度下(変則的なのはここで、通常のフーガならまず主調の完全4度下である)に主題が登場し、弦楽器群は次第に音域を扇のように広げていく。34小節目にティンパニが登場。55から56小節目に基音から一番遠い関係(増四度)になる変ホ音のクライマクスを迎えた後は主題の転回形を基にだんだん鎮まって行き、88小節で開始と同じイ音で静かに閉じる。以上に登場する8、13、21、34、55といった数字はフィボナッチ数列に現れる。
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