第三章・壊死る(くさる)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 07:17 UTC 版)
「探偵ガリレオ」の記事における「第三章・壊死る(くさる)」の解説
スーパーマーケットの経営者が浴槽に浸かったまま死亡しているのが、その息子によって発見された。死体の胸には奇妙な痣が出来ていたが、解剖した結果、痣になっている部分は細胞が完全に壊死していた。死亡した人物からは薬物は検出されず、また、感電死してできる痣でもないことから、死因を特定できず、捜査一課も手が出せなかった。手がかりをつかめないまま草薙は湯川を訪ね、この人物が行きつけにしていたクラブに足を運び、ご贔屓にしていたというホステスに目をつける。 このホステスの女は、亡くなった人物に多額の借金を肩代わりする見返りに同居を迫られていた。この状況を避けたいと考えていた彼女は、同僚の男に冗談で殺人の依頼を持ちかける。最初は困惑してその場を去った彼であったが、その後電話で「絶対に病死にしか見えず、仮に他殺だと分かってもその手段が分からない。世界で前例のない」殺害方法を女に提案する。 内藤聡美…クラブ「キュリアス」のホステス。しかしこれは夜のバイトで、昼間は東西電機埼玉工場にて事務を担当している。高校卒業後に新潟から上京したが、ブランド品に依存してしまい、カード破産寸前になっていて、被害者からは多額の借金をしていた。 田上昇一…聡美の同僚であり、夜の顔を知っている。聡美を溺愛し、つきまとっていて、新潟に戻って結婚する事を考える。聡美のためなら何でもやる男。今回の殺害に用いているあるものを管理している。 高崎邦夫…被害者。スーパーマーケットの経営者。裸一貫から店を立ち上げたため金銭面では汚いことをしてきた。吝嗇家で家の金にはケチをつける一方、聡美につぎ込む金は惜しまなかった。このため恨みを多く買っていたという。 高崎紀之…邦夫の息子で死体の第一発見者。父に憎悪を抱いており、死体発見時にも「都合のよい事が起きた」としか考えていなかった。 河合亜佐美…クラブの先輩ホステス。聡美の夜の仕事仲間。ロシアンブルーの猫を飼っている。 橋本妙子…聡美の昼の仕事仲間。聡美の噂をあれこれ聴いているが、水商売をしている事は知らない。
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