第一部 メタモルフォシスー古きものの終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 16:05 UTC 版)
「フラッシュバックス」の記事における「第一部 メタモルフォシスー古きものの終焉」の解説
妻に先立たれたリアリーは、オルダス・ハクスリーらとの出会いによりドラッグによる意識改革の普及を決意する。 詩人アレン・ギンズバーグの導きで、ビートニク作家ジャック・ケルアックらにドラッグ投与したが、男性は意識改革に対して保守的だと分かる。ケルアック以外にも、生真面目な詩人や前衛的編集者バーニーらも、そこにいた。バーニーの恋人であった黒人女性ゼルダはドラッグ体験に積極的であり、バーニーの消極性に愛想を尽かし、しばらくリアリーのところに転がり込んで同棲生活を営むが、彼女の先進性についていけず、亡き妻を忘れることもできないリアリーは、彼女と別れてしまう。 ドラッグの普及にいまだ弱腰なリアリーに、ビート・ジェネレーションのシンボルともいえるニール・キャサディが、バイロンやパーシー・シェリーら英国ロマン派詩人がドラッグからインスピレーションを受けて創作した例を挙げて檄を飛ばす一幕が描かれた。 アーサー・ケストラーと出会っている。リンケルという精神科医と論争になり、ケストラーが、ある精神病理学者がリンケルのせいで自殺したと主張する模様が描写される。その後、ケストラーはリアリーからもらったドラッグでトリップするが、努力抜きで薬物で手軽に得られるような精神解放を蔑視するような発言をする。リアリーは、彼をラッダイトのようだと揶揄する。 ハーバード大でケルマン教授から非難されたことが新聞に出てしまい、麻薬調査官から訪問を受ける。彼はリアリーと同じアイルランド人で、リアリーの同名の叔父を誇りに思っていたため、好意的だった。その後、政府がリアリーと同様の研究を秘密に行っていて、ケルマンの抗議もそれが原因であるとの密告を彼から受ける。メアリー・ピンチョットという女性活動家からも接近され、協力を乞われる。その後、とうとうハーバードを去る。 その後、実験を行える場所として、メキシコやドミニカ共和国を渡り歩く。
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