第一部 兵士の娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:07 UTC 版)
第一部では、平民の娘マインが幼馴染の少年ルッツと紙を発明した後、神官長フェルディナンドと出会い巫女見習いとなるまでが語られる。 マインはこの世界で麗乃の意識を持ってから大好きな本を探すが、紙がなく、羊皮紙による本も高価であることを知り、本作りを志す。マインは病弱で家族も貧しく紙を作るための材料集めにも不自由するが、現代知識を活かして身の周りを改善するうちに、ルッツと親しくなる。マインは商人を志すルッツを助けるため、ルッツと共同で植物紙を開発することを大商人ベンノに提案する。ベンノは平民離れした身綺麗さと年齢不相応の知識を持つマインに特異性を見出し、マインとルッツの工房に出資し、商人見習いとして教育する。以後、ベンノは二人のために親身でありつづける。 紙は完成したが、マインは自身が身食いと呼ばれる病であることをが分かる。身食いの症状で死にかけたマインはベンノが手配してしたフリーダの壊れかけの魔術具を譲り受けて何とか命をつなぎ止めた。フリーダはこのままではマインの余命が1年ほどであり、譲れる魔道具はもうないため、貴族に服従を強要されて生き延びるか、家族と一緒に暮らして死ぬかを選択するように告げるが、家族で話し合って朽ち果てることを決めた。 洗礼式で神殿に図書室があることを知ったマインは本を読むために巫女見習いになることを決めるが家族の反対にあう。神殿に断りを入れるも、神殿に自身が身食いであることを知られてしまう。神殿に両親が召喚され、神殿長にマインの身柄を召し上げられそうになるが、マインの家族が命をかけて抗議し、貴族と同等の青色巫女見習いと遇されるとともに自由な身が保証される。
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