第一計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:54 UTC 版)
1995年1月15日に、フィリピンを訪問するローマ教皇(ヨハネ・パウロ2世)を神父に変装したテロリストによる自爆テロで暗殺する計画であった。20人のテロリストがこのために訓練された。この計画は、次のハイジャック計画のために欧米の捜査当局の目を逸らす意図があった。 次に計画されたのが、本来の狙いであるアメリカ合衆国行き航空機の同時多発的な爆破であった。東アジアまたは東南アジアでストップオーバー(途中寄港)する11機の航空機と(その大半が成田国際空港経由であった)乗客4000人が狙われた。計画では、テロリストたちは座席下のライフジャケットに爆弾を忍ばせて、途中寄港地で航空機を降り、爆弾は太平洋上で同時に起爆させる。テロリストたちはその後、パキスタンのラホールで落ち合う計画であった。 爆弾はMark IIと呼ばれ、カシオ計算機製のデジタル時計を時限爆弾のタイマーとして用い、毛玉のような形状で安定性を与え、乾電池は靴のヒールに隠す。ニトログリセリンはコンタクトレンズの洗浄液に偽装する計画であった。 この予行演習として、メンバーの一人ラムジ・ユセフが、1994年12月11日、マニラ発成田行きフィリピン航空434便に時限爆弾を仕掛け、爆弾は南大東島沖上空で爆発し、1人の死者と10人の負傷者を出すフィリピン航空434便爆破事件を起こした。 狙われた空港: 東京の新東京国際空港 ソウルの金浦国際空港 台北の中正国際空港 香港の啓徳空港 バンコクのドンムアン空港 シンガポールのチャンギ国際空港 マニラのニノイ・アキノ国際空港 狙われた航空会社は(政治的影響を計算して)すべてアメリカの航空会社: ユナイテッド航空 ノースウエスト航空 デルタ航空 爆破する航空機の最終目的地のアメリカの空港: ホノルル国際空港 ジョン・F・ケネディ国際空港 ロサンゼルス国際空港 ポートランド国際空港 サンフランシスコ国際空港
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