USA-202とは? わかりやすく解説

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USA-202

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 07:13 UTC 版)

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USA-202 (NROL-26)
USA-202 (メンター4号) および近接する商業静止衛星 Thuraya 2、2010年12月8日 オランダで撮影
主製造業者 不明
衛星バス 発展型オリオン(メンター)
任務 シギント (電子諜報)
打上げ日時 2009年1月18日, 02:47 UTC
輸送ロケット デルタ IV Heavy D364
打上げ場所 ケープカナベラル空軍基地 SLC-37B
COSPAR ID 2009-001A
SATCAT 33490
軌道要素
参照座標 地球周回軌道
軌道 静止軌道
軌道傾斜角 3.69°
遠点高度 35809 km
近点高度 35777 km
軌道周期 23.93 時間
静止経度 東経 44°[1]

USA-202[2]または打ち上げ前の名称NRO Launch 26 (NROL-26) は、アメリカ国家偵察局(NRO)が現在運用中の、機密に指定されたアメリカ合衆国偵察衛星である。この衛星は発展型オリオン(メンター)型のシギント偵察衛星の1基と考えられている。 Aviation Week & Space Technology誌によれば「これは基本的にアメリカの、最も大きな、最も機密性の高い、最も高価な軍用衛星を、世界最大の打上げロケットに搭載したものだ。」[3]と述べている。衛星と打上げロケットの合計費用は、20億ドルを上回るだろうと推定されている[3]

アマチュアの人工衛星観測者達は、この衛星が隣接する商用通信衛星である Thuraya 2 の信号を盗聴しているのではないかと疑っていたが、この疑いは2016年9月9日[4]ザ・インターセプトによって裏付けられた[5]。これはエドワード・スノーデンがリークした秘密資料の一部に当たる。

打上げ

USA-202 は、ケープカナベラル空軍基地SLC-37B打上げ複合施設から打上げられた。この打上げはデルタ IV Heavy ロケットを用いた打上げの3回目に当たる。打上げは当初2005年に行う予定であったが、様々な問題のため延期され、2009年1月18日、02:47 UTC に至ってようやく打ち上げられた[6]

脚注

  1. ^ UCS Satellite Database”. 憂慮する科学者同盟 (2013年9月1日). 2014年1月3日閲覧。
  2. ^ McDowell, Jonathan. “Issue 605”. en:Jonathan's Space Report. 2009年1月18日閲覧。
  3. ^ a b NRO Delays Delta IV Heavy Launch”. Aviation Week & Space Technology (2008年12月10日). 2008年12月10日閲覧。
  4. ^ Documents”. ザ・インターセプト. 2016年9月9日閲覧。
  5. ^ The Space Review: A Nemesis in the Sky: PAN, MENTOR 4”. The Space Review. 2016年9月9日閲覧。
  6. ^ First ULA Delta IV Heavy NRO Mission Successfully Lifts Off From Cape Canaveral”. ULA. 2009年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月16日閲覧。

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