竜/ドラゴン等との関連性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 23:57 UTC 版)
「ケートス」の記事における「竜/ドラゴン等との関連性」の解説
ケートスとギリシャ神話のドラコン(drakōn、後の西洋のドラゴンの原型とされる)には、姿だけでなく神話上の類似性が目立ち、ケートス自体がドラゴンとして扱われる場合もある。 ケートスの姿は、東洋における竜や(鯱のルーツともされる)マカラに影響を与えたという意見もある。シルクロードによってケートスのイメージが東方に伝わり、竜のデザインがより近代に近い姿になったとされる。後年ではラクダの頭を持つとされる中国の竜は、最初期の竜のデザインの一つが「猪竜/ 玉猪竜(zhūlóng)」と呼ばれる物であり、ケートスの他にもギリシャ神話や古代西洋美術にて普遍的にみられる鯨や海豚の描写の一つである猪に似た頭を持つ点と類似性がある。 鯨と竜神や竜王または竜やドラゴンに該当する存在を関連付ける伝承は、上記の通りケートスと混同されてきたヨナ書の「大魚」やタンニーン(英語版)やリヴァイアサンおよびバハムートの他、古代中国や韓国やベトナムの鯨神、マオリ神話のタニファ、十二支の辰等世界各地に存在し、鯨類の骨が竜(ドラゴン)伝承の発端となった可能性もある。 ティアマトのイメージや、竜の姿をした神ヤムと彼の兄弟であるモートがリヴァイアサンと共にケートスのイメージに影響を与えたという説も存在する。七十人訳聖書やウルガタにてリヴァイアサン/レヴィアタンとして翻訳されたり、シュメール神話の七つ頭の大蛇(英語版)やロタン(英語版)と混同される場合もある。
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