種族IIIの恒星 (population III star)
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「仮説上の天体」の記事における「種族IIIの恒星 (population III star)」の解説
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種族IIIの恒星
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「星の種族#種族III」も参照 種族IIIの恒星最も初期に形成された星であり、水素やヘリウムより重い元素を含まない恒星である。ビッグバン元素合成では、水素とヘリウム以外は微量なリチウムしか合成されなかった。しかしクエーサーのスペクトルからは、早い時期の銀河間物質に重元素が存在していたことが明らかになっている。超新星はそのような重元素を生成するため、超新星を起こすことになる高温で大きい種族IIIの恒星は再電離の機構であった可能性がある。種族IIIの恒星は直接観測されてはいないものの、数値シミュレーションを用いたモデルや、現在の観測と整合的である。重力レンズを受けた銀河からもまた種族IIIの恒星の間接的な証拠が得られている。種族IIIの恒星が直接観測されていなくても、これらの天体は説得力のある再電離のエネルギー源である。種族IIIの恒星はより多くの電離光子を放出するため、種族IIの恒星よりも効率的で効果的な電離源であり、妥当な初期質量関数を用いたいくつかの再電離のモデルでは、単独で水素を再電離することが可能であるとされている。結果として、現在では種族IIIの恒星が宇宙の再電離を開始したエネルギー源として最も有力視されているが、後にその他のエネルギー源がそれを引き継いで宇宙の再電離が完了した可能性がある。
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