秀策流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 15:22 UTC 版)
黒の配置が秀策流。向きの異なる小目を三隅に配し、手堅く構える布石。本因坊秀策の御城碁19連勝の原動力となった。多くの場合、7手目にコスむまでを秀策流と称する。このコスミは秀策が考案した手ではないが、「碁盤の広さが変わらない限り悪手とはならないだろう」として推奨し、多用したことから「秀策のコスミ」と呼ばれる。コミ碁が主体となった近年では、黒はハサミなどで打つことが多く、逆に白がこのコスミを打つケースが増えている。
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秀策流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 23:10 UTC 版)
江戸末期に本因坊秀策が先番必勝の布石として愛用したことで知られる。先番(黒)が隅の小目を占め、後手(白)が空き隅の代わりに黒の小目へのケイマのカカリ(目外しの位置)に打った場合、黒は小目から黒7のコスミを打つ型を言う。このコスミを「秀策のコスミ」とも言い、隅を強い形にし、そこを基点にした辺への展開と白石への攻めの二通りの狙いを持つことが出来るのが特長で、明治以降にもこの考え方が多用された。ただしコミの導入された現代では、黒の布石としてはややぬるいという考え方が生まれ、黒番ではより攻撃的な手法が考案されるとともに、秀策のコスミ自体はむしろ白番の手法として見直されている。 秀策流(黒7が秀策のコスミ) 現代における白番のコスミ
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秀策流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 03:10 UTC 版)
黒1・3・5の手で向きの異なる小目を連打する布石。多くの場合黒7手目のコスミまでを「秀策流」と称する。この手は秀策の創案ではないが、大いに活用して好成績を挙げたところから「秀策のコスミ」と呼ばれる。秀策は、「碁盤の広さが変わらぬ限り、このコスミが悪手とされることはあるまい」と語ったと伝えられる。 囲碁AIが台頭する以前までは「先番でがっちり勝とうとする戦略であり、コミ碁である現代ではヌルい。」と評されていた。しかし、2019 世界電脳囲碁オープン戦で優勝した最強ソフトの一角である絶芸(FineArt)が最善手にこのコスミを示し、秀策の慧眼が改めて評価されることとなった。
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