神話の中のパルナッソス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 06:46 UTC 版)
「パルナッソス山」の記事における「神話の中のパルナッソス」の解説
パルナッソス山はパウサニアスによると、ニンフのクレオドラと人間の男クレオポムポウスの子、パルナッソス(Parnassos)に由来している。そこにはパルナッソスが長だった都市があって、土砂降りの雨による洪水に見舞われた。市民たちは狼たちの遠吠えで危機を察し、山の斜面に避難し、難を逃れた。生き残った者たちで新しい町を建設し、リュコーレイアと名付けた。ギリシア語で「狼の遠吠え」を意味する。 デルポイの神託によって、アポローン神を祭った。それで山自体もアポローンと関連づけられるようになった。いくつかの伝承によると、パルナッソス山はカスタリアの泉があったところで、ミューズたちが住んでいると言われるが、別の伝承では、その栄誉は同じ山脈にある別の山、ヘリコン山のものになっている。ミューズたちが住んでいることから、パルナッソス山は詩、音楽、学問の発祥の地として知られるようになった。 ギリシア神話では、他にも異なるいくつかのさほど重要ではない出来事のあった場所とされている。 ギリシャの洪水神話のいくつかのヴァージョンで、デウカリオーンの方舟はパルナッソス山の斜面で休息をとった。 オレステースはパルナッソス山に隠れて一生を過ごした。 パルナッソス山はディオニューソスを祭っている。 コリキアンの洞窟はパルナッソス山の斜面にあり、パーンとミューズたちに捧げられた。 さらに、ベレロポーンの天馬ペーガソスが住むところ、とも言われている。
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